もやもや病と診断され、右半身が不自由になりましたが、「なすがままに、何とかなる」精神で結構明るく生きています!
そこからは高くはないですが山が見えていました。救急車で運ばれている時に「えらい長い事走ってるなぁ」と感じていて、実際ここの病院はどこにあるのか解っていませんでした。
私は脳内出血をして右半身が動かなくなったのですが、実はその影響で言葉を話す事もおかしくなっていました。
耳から聞こえる言葉は今までと同じように解りますし、理解もできます。
けれど自分が思ったことを口にすると全く別の単語が出てきてしまい、意味不明な文章になってしまうのです。
また自分の言葉を自分の耳で聞いていると
「なにを喋ってるんや、全然意味わからんやん」となってしまい
喋って意思を伝える事ができずに、動く左手でジェスチャーをして、何とか解ってもらおうとしていました。
話が出来ないという行為がたまらなく悔しくて、辛かったのを覚えています。
だから妻が面会に来てくれていましたが、病院の場所を聞く事ができませんでした。
山が見える所などたくさんあるし、今まで入院なんてした事もなく、ましてや病院ぎらいだった私が知りうる病院は近所だけでした。
ここがどこの病院なのかを気にしても仕方がないのですが、普段から家にいる事が少なく外へ出かける事が好きだったので、ベッドから見えるのが山しかないので退屈で仕方ありませんでした。
体を起こしても窓からは山しか見えず、近くの建物やすぐ下の状況などは全然わからなくて
ここはどこでしょう?
と言われてもヒントは山だけなので
「わかるはずないやん」と自分でツッコミをいれていました。
小説なんかで出てくる様な「山を眺めていると、色んな景色や表情を見せてくれる」
と言った様な事は全く感じられず
山はずっ~と山で一緒でした。
見る人が見たらその山の表情が解るのかも知れませんが、私は美的感覚が鈍いのでしょうか?
私にはいつもの木の生えた山としか思えませんでした。
この頃の楽しみと言えば検査をする為に病室から運び出されて行く事でした。
ベッドに横になったままゴロゴロと押してもらい、少し違った景色が見れるのはメチャクチャ嬉しかったです。
しかも横になったままの状態で移動するというのは
「なんと贅沢な事なんだ」と王様になった気分で、更に楽しみを倍増させてくれました。
今後あんな王様気分を味わうことが出来るのは、大金持ちになった時か
また倒れて病院に担ぎ込まれるぐらいしかないなと今では思っています。
まだ食事も取ることもできず
点滴を四六時中付けていましたが「明日から一般病棟へ移りますよ」と聞いて
「窓側のベッドがいいなぁ」と思ながら
数日間お世話になった集中治療室と
サヨナラする事になりました。
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プロフィール
ぐっさん
もやもや病
HN:
ぐっさん
性別:
男性
趣味:
海での釣り
自己紹介:
はじめまして、
ぐっさんと言います。
もやもや病という得体の知れない病気にかかり、右半身が不自由になりました。
なんとかリハビリのお蔭でかなり回復し、大好きな釣りがやっとできる様にまでなりました。
日常の事、病気の事など書いていきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。
ぐっさんと言います。
もやもや病という得体の知れない病気にかかり、右半身が不自由になりました。
なんとかリハビリのお蔭でかなり回復し、大好きな釣りがやっとできる様にまでなりました。
日常の事、病気の事など書いていきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。
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